はじめに
中編では、ベビーテックが夫婦の共通言語になる可能性や、SNSでも話題の“指示待ち問題”に迫りました。
後編では、これからパパになる人へ向けたリアルなアドバイス、そしてママとより良い関係を築くためのヒントをたっぷりお届けします。
「最初から最後まで一人でやりきれるタスクを持つこと」「家族の段取りを作ること」——そんな小さな積み重ねが、実は家族の安心にもつながります。
未来のパパも、今まさに育児奮闘中のパパも、ぜひ参考にしてください。

秋山仁志(画像右):株式会社Teacher Teacher代表。第5回 JAPAN PODCAST AWARDSにて日本一を受賞したポッドキャスト番組、子育てのラジオ「Teacher Teacher」のプロデュース、MCや、教育・子育てに関心ある人が集まるオンラインコミュニティの運営を行う。

永田哲也:大手インターネットプロバイダ、出版社を経て独立。教育向けICTエンタテインメントコンテンツに関わるICT活用の専門家として「鉄道博物館」「仙台市天文台」「信託博物館」などに設置されるデジタル展示コンテンツのプロデュースと制作を手がける。
長女誕生を機に株式会社パパスマイルを設立し、日本での黎明前の2017年からベビーテック専門WebメディアBabyTech.jpを開設。
2019年から子育て用アプリやデバイス・家電を忖度無しで採点するコンテスト「ベビーテックアワード」を毎年開催し審査委員長を務める。数多くのメディア出演、寄稿、講演により「ベビーテック」の認知普及を牽引している。
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未来のパパへアドバイス
ーー本対談もいよいよ後半戦。これからパパになる方に、「これは知っておいた方がいい」といった豆知識やアドバイスなどがあれば教えていただけますでしょうか。
秋山:本を一緒に読むことをやってて、それはすごい良かったなと。
我が家で2冊指針になってる本があって。何でもいいと思うんですけど、我が家の場合は、この本を見たら離乳食のことわかるっていう本。スケジュールとか種類、何を作るとかが書かれている本。
あともう1冊は漫画っぽく、赤ちゃんの頭の凹みとか、なんか排泄物の色とか、そういう超簡単なことを漫画でさらっと基礎知識として学べるみたいな本。
読みやすい本を共通認識にするみたいなのがすごくいいなと思っています。
あとは行政の手続きとかをスムーズに進められると、かなりママの負担減るなと思っていて、そこに関しては僕は結構反省が多いんです。
届けを出したり給付金系、手当の口座開いたりとかもあるし、いろいろあるので、そういうのできたらいろいろ助かるし、今後の関係もうまくいくんじゃないと自分には言いたいですね。

あともう一個、この領域は好きだからやるというものを持つのはいいのかなって思ったんですよね。 僕は普段料理が好きなので、それは指示されるとかじゃなくて好きだからやれるんです。そういうものを見つけられると子育てにおいてもいいのかなと思いました。
子どもの服見る・探すとかもあんまり興味なかったんで、自分が子育てにおいて興味を持てる領域がまだないなと思っていたんですけど。
離乳食はもしかしたら当てはまるかもと思ったので、これからやっていきたいなと思いました。
永田 :知識に関して言えば、秋山さんのおっしゃる通りだと思います。
家族として拠り所になる、本なり何なりっていうのを一応用意しておく。だから「どうなんだろうね」って思ったときには、「じゃああれ見ようか」っていうような感じですね。っていうのはうちもありました。
「定本 育児の百科」っていう、文庫本3冊分ぐらいのやつを読んでました。
あとはおっしゃる通りで、なんか得意なものというか、「これなら任せとけ」みたいなものはちゃんとできるように用意しておくといいのかなっていうのはありますね。
「これはお父さんに任せておけば、全然問題なくやってくれるぞ」っていうところだけでも、ママって息抜きできる時間ができるじゃないですか。
例えば、「もうおむつ替えはもうパパに今任せておけば安心ね」っていうような状態になっておけば、イレギュラーな時間に「パパ、おむつ」って言われても、それは「はい」ってやっておくだけで、十分ママが子どもから手離れできる瞬間もできるし、そういうことは一つあるといいかなっていうのは思います。
不便なことや抵抗があることも工夫でうまくできると思うし、実際やってみると予想と違うこともあるしね。
あとは意外と臭い対策、特におむつなんか臭いが外に出ないゴミ箱ってあるとだいぶ違うよっていうのはありますね。
本当にお料理が好きだったら、離乳食もそうだし、粉ミルクも夜中の夜勤を自分でやってあげるんだっていう方もいますけど、子どもによってはうちみたいに哺乳瓶完全拒否みたいな子もいるので。
「生まれる前からこれを俺はやるんだ」って決めてても、もしかしたら子どもの性格で無理だったりする時もあるから、生まれてきた子どもと対話しながら、自分でできることっていうものを作っていくといいんじゃないかなって思います。
あとはお風呂・ゴミ出しとかお父さんの担当になることがすごく多いと思うんですけれども、それは「ゴミ袋と出すものをパートナーに用意してもらって、それを外に持っていく」っていう仕事ではなくて、「きちんと家中のゴミ箱からゴミを集めて、ゴミ袋縛って外に出す」っていうところまでは最低限やりましょうねと。
お風呂に入れるにしたって、服とか全部用意してもらって、ジャボンって子どもをつけて洗って出たよって言って、もう奥さんに渡すんじゃなくて。着替えとタオルを準備して、体を洗って、子どもを出して自分で拭いて、服を着せて、子どもの髪の毛もドライヤーで乾かして、っていう状態まで持っていける一連の流れを単独でできるようになっておくと、ものすごい頼れるパパになると思うので。
本当にそういうところからでもやれるようにしていただけるといいかなと思います。
10分の自由時間がママを救う
永田 :要するにお子さんがお風呂に入る時に、ママがパパをケアしなくてもいい瞬間っていうのができると、その1日10分ぐらいでもお母さんは、子どもが手離れできて、自分の時間にできるわけですよ。
もう一人お子さんいらっしゃる場合はそうじゃないかもしれないけれど、一人分の育児から手が離せるっていうのは、ものすごく大きいので。
家族で家事育児をシェアするっていうところで、「いかにお母さんの負担を減らすか」っていうのがパッとイメージしにくいと思うんです。
でも育児って未来とか段取りの先が見えないのが一番イライラするし、一番辛いことだし、プレッシャーだから。
お父さんが最初から最後まで一人でやりきることができるものを増やしていくことで、結果的に分担になっているし、お母さん目線では「今こいつテレビ見てるけど、とりあえず7時からはお風呂に入れてくれるから、ちょっと黙っとこう」みたいな算段もできるわけですよ。
自然と段取りも生まれるし、奥さん的にも「じゃ7時になれば少し私は解放されるんだ」っていうことを拠り所に、周りにも優しくできるっていうこともあるから、そういったような感じでシェアをしていけるといいんじゃないかなって思いますね。
パパと向き合うママへアドバイス
ーーこの記事の読者の方の中には、パパとの向き合い方に悩んでいるママの方も多いかと思います。そういった方にメッセージやアドバイスなどがあればお願いします。
秋山:僕ありがたかったのは、出産の前に「ホルモンバランスの変化により、出産後は女性は身体的精神的に不安定になる」ということに共通認識を持ってたことです。
「めっちゃ機嫌悪くなるけど、ホルモンの影響もあるからね」と事前に言ってもらうことで前提を揃えてくれた、っていうのはすごくありがたかったなと思います。
なので、お互いにリスペクトを持つということが男性も育児に協力しやすい状況をつくることに繋がるのかなと思います。
あとは、1日中仕事で外に出ているパパの場合、子育てしてないことを責められすぎても、「そうは言っても、頑張って働いてるんだよ」って、思う人もいるんじゃないかなと思います。「なんで男性側は、女性が育児してくれてることは当たり前と思わないのか」みたいなのと近くて、仕事を頑張ってることを多分ちょっとでも当たり前と思わずありがたがってくれる瞬間があると、関係がいろいろスムーズにその後話し合いが進みやすいとかはありそうと思いました。
永田:ほとんど秋山さんに言われちゃったので、まあそうですよねってすごい思いました。
奥さんがPMS的な部分だったりとか、産後の身体もガタガタだし、ホルモンバランスもバタバタに崩れてるっていう状況の中で、「面倒くさいでしょうけど、それを知っとけよ」っていう気持ちにはなるかもしれないですけれど。
「そういう状況にあるんだよっていう前提を教えてあげないとわかんない」というか、「言っていただけないとわからない部分」はどうしてもありますよね。
男性って結局察することがめちゃくちゃ下手なんです。一方で、使命を与えると使命には忠実なんですっていうところはあります。
ミッションを与えるとミッションをいかにしてコンプリートするかはすごい考える。
ただパッと自主的にはわかんないこともあると思うので。
「自分の体調がめちゃくちゃ変わっていくので、こういうことをできる限り頑張るけど助けてほしい部分もいっぱいある。いろいろ注文すると思うんだけど…」っていうぐらいのことは言っておいていただくといいんじゃないかなってすごく思いますね。
ほとんど秋山さんがおっしゃったことだと思います。
家が和らげる場所から戦場になる
永田:あとは外の仕事から帰ってきても、家がホームで、それまでは共働きだったとしても、家に帰ってくると奥さんがいて、安らげる場所のはずだったところが、外も戦場で家も戦場になるっていうところは、男性も認識しておいた方がいい。
「外の戦場で頑張ってきました。帰ってきても家の中は戦場なんだけど、じゃあ2人でその戦場の後片付けをして、安らげる時間を一緒に作りましょうね」っていう話なんじゃないですかって話。
「そういう認識をお互い持っておけるといいよね」っていう話ができてるといいんじゃないかなって思います。
読者の方へメッセージ
ーー最後に、こちらの対談記事を読んでくださっている読者の方にメッセージをお願いいたします。
永田:アドバイスとして、できるだけ記録は取っておいた方がいいと思います。
振り返る時にもそうだし、子どもが大きくなってからも「あなたこんな風だったんだよ」っていうのを見せてあげられる・聞かせてあげられるって、実はものすごく子どもの自己肯定感を育むものです。
なので、例えばCuboAiスマートベビーモニターの自動記録でも、自分でパシャパシャ写真撮るのでも、子どもはその時、当事者だから自分自身のことはわかんないこともあるんですけど。
映像を見ることで、後から「当時の自分こうだったんだ」っていう記憶にもなったりもするっていうところもあるし、大事に育てられてるんだなっていうのを、言葉は出さないにしても感じることはできるというところはあるので。
できれば様々なベビーテックなり、そうでないものも活用していただいて、「こんな風だったんだよ」っていうのを記録しておいていただけるといいんじゃないかなって思います。
まあだんだんね、2人目、3人目とかになってくると雑にはなってくるんですけど、まあそれはそれだとしても、お子さんの様子を自動で撮ってくれているものはきちんと残るので。
秋山:僕は6ヶ月の子どもがいて、多分同じ状況の方が多いので、一緒に頑張っていきましょうということですかね。
あと僕がやってる子育てのラジオ「Teacher Teacher」も家庭の教育哲学の共通認識になってる家庭が多いみたいなのでおすすめです。ぜひ聞いてみてください。
幼稚園・保育園の年中から中学三年生ぐらいまでの方が多いので、この記事を読んでいる方も数年後お役に立てるかもしれません。
子育てのラジオ「Teacher Teacher」について
世界を回る小学校の先生はるかと、ポッドキャストプロデューサーひとしが子育てについて納得するまで考える番組「Teacher Teacher」はるかに届いたお悩みをテーマに語り尽くします。毎週火曜日、朝6:00に配信!
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編集後記
今回の対談、読んでくださってありがとうございます。
インタビューを通して強く感じたのは、「育児に関わりたい」という気持ちは、すでに多くのパパの中にちゃんと存在しているということ。
でも、その「関わりたい」がどう行動に変わるかは、環境や言葉、そして小さなきっかけによって大きく変わるのだなと実感しました。
そして、CuboAiスマートベビーモニターのようなテクノロジーが家族の会話のきっかけや、共通認識づくりに役立っているというお話は、今の時代ならでは。
育児の形が多様化する今、ベビーテックは単なる“便利グッズ”ではなく、「見守る安心」や「信頼の橋渡し」になってくれそうです。
この記事が、読んでくださったすべてのママパパの背中を、そっと押す存在になれば嬉しいです。
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